9月の活動
9月8日(日)ユニバーサル部会
9月8日(日)午後バリアフリー映画会
9月11日(水)定例会・勉強会
9月25日(水)定例会・勉強会
9月25日(水)午後 役員会
10月の予定
10月9日(水)定例会・勉強会
10月13日(日)ユニバーサル部会
10月23日(水)定例会・勉強会
10月24日(木)東京音訳グループ連絡会講演会
今後の予定
11月10日(日) バリアフリー朗読会
〔11月6日(水)リハーサル〕
録音図書(デイジー版CD)製作
北区図書館情報 2024年9月および北区の部屋だより
第181号 1時間
対面音訳実績
9月 20時間 累計 166時間
会員雑記
ウン十年前の話。
高校一年の時の古文の先生は、定年後に再雇用された白髪頭の小さなおじいちゃん。開始のチャイムと同時に教室に入ってくるのですが、顔をあげる生徒は殆どいません。みんな他の授業の予習をするか寝ているのです。先生は、咎めることもなくひとりで話し続け、終了のチャイムが鳴ると、丁寧なお辞儀をして帰っていきます。
入れ歯をしているようなフガフガ声で「カ・キ・ク・ク・ケ・ケ」となにかの活用を言っていたこと。
「土井晩翠が作った校歌を歌える貴方たちは恵まれている。」
とよく言っていたこと。(ドイバンスイを私はその時まで知らなかった。)授業で覚えているのはこれだけで、私はいつもウトウトしていました。
そんなおじいちゃん先生も、ついに退職されることになりました。最後の授業の日。いつものように教室に入ってきた先生は白いチョークを手にとり、黒板の真ん中に普段の何倍もの大きな字で一息に書きあげました。
邂逅
「この言葉を大事に生きていって欲しい。」
先生はそう言うと、いつもとは違って終わりのチャイムが鳴るずっと前に颯爽と教室を出て行きました。慌てて辞書をひいた私は衝撃をうけ、ああ先生の話をもっと聞いておけばよかった、と後悔したのを覚えています。
音訳は、私に様々な出会いを齎してくれました。手に取らなかったはずの本。読めそうで読めない漢字。知らなかった言葉。見えていても気づかなかった世界を教えてくれる利用者さん。年代の垣根を越えて同じ話ができる仲間。こんな風になりたいと思う憧れの先輩。
ひとつの出会いは、次の出会いを生み、さらにはそのまた次の出会いへと導いてくれます。
邂逅。これからも思いがけない沢山の出会いが待っているかと思うとワクワクします。
一期一会を大切にこれからも生きていきたいです。
ところで、先生はこの言葉を頭高で話していたのでずっとそうだと思っていたのですが、先日夫に指摘され調べてびっくり。
正解は平板!
思い込みの怖さを痛感するとともに、それでも、先生からプレゼントしてもらったこの言葉、やっぱり頭高で読みたいなあと思ってしまいます。
(先日の勉強会で登場した「齎す」初めて使いました) R.S.
Let's Try!! 10月
読んでみましょう
難読漢字と言われているものです。何回出てきても戸惑うものもあります。
①仰る、仰け反る( )る
②仰向け( )け ③仰せ( )せ
④仰々しい( )しい ⑤仰ぐ( )ぐ ⑥仰( )
⑦徴( ) ⑧宛ら( )ら ⑨挙って( )って
⑩具に( )に ⑪奇しくも( )しくも ⑫直向き( )き
⑬熱り( ・ )り ⑭熱り立つ( り )つ
⑮人熱れ( )れ ⑯戦ぐ( )ぐ ⑰点頭く( )く
⑱霾る( )る ⑲春疾風( )
9月 解答
9月号クイズの答え、皆さん分かりましたか?
まだの方はご再考を。
答えは…11月号までお待ちください!!
読んでみましょう[解答]
①生身魂(いきみたま) ②稲負鳥(いなおおせどり) ③蝗捕り(いなごとり)
④梶鞠(かじまり) ⑤毛見(けみ) ⑥菊の着綿(きくのきせわた)
⑦死人花(しびとばな) ⑧誓文払(せいもんばらい) ⑨司飯(つかさめし)
⑩蚯蚓鳴く(みみずなく) ⑪無月(むげつ)
(絶滅寸前季語事典目次より引用)