2023-11-08

やまびこ通信 2023年11月号 No.192


10月の活動


 10
8日(日)ユニバーサル部会

1011日(水)定例会・勉強会

       午後備品点検

1012日,19日(木)13:30~ 

       令和5年度都立中央図書館音訳者中級講座 

    「処理について」 全6回  1

10月13日(金)13:30 

        東京音訳グループ連絡会講演会 「私の音訳活用生活」  2

1025(水)定例会・勉強会



11月の活動予定

 11月1日(水)〜3日(金) サイトワールド 

              すみだ産業会館  

 11月8日(水)定例会・勉強会

    午後 バリアフリー朗読会リハーサル 

  11月12日日)午前  ユニバーサル部会

    午後 バリアフリー朗読会 13:30〜

 11月22日(水) 定例会・勉強会


今後の予定

11月24日(金)避難訓練

11月29日(水)~12月1日(金)デイジー編集講習会

12月定例会 日程12月13日・20日に変更

録音図書(デイジー版CD)製作

 北区図書館情報202310月及び北区の部屋だより第170号 55

    基幹センターだよりvol11 14

   「2034米中戦争」 15時間40

   「六歌仙暗殺考」 5時間20

    北視協通信第4号(通算282号) 11

   「浅見家四重想 須美ちゃんは名探偵!?」 9時間20


 対面音訳

   10月 47 時間  累計 314 時間


十条台句会より寄稿(選者 十条台句会会長) 

  今年また 寺の銀杏 届くなり    

  (ことしまた てらのぎんなん とどくなり)  

                 清子(きよこ)


『私の音訳活用生活』を聴講して東京音訳グループ連絡会講演会主催)

(参加者 J.O.)

 初級講座を終えたばかりで、音訳に関して、ほぼ真っ白な状態です。
この講演で利用者の望んでいること、必要としていることについて知ることができればと考え、参加しました。
 三瓶見和さんは、町田市で「点字サークルゆびたつ」を立ち上げ、点字の教室や小学校での点字体験などの活動を通じて、視覚障がい者の世界を広めるべく活動しています。
 講演ではパソコンやプロジェクターを駆使し、日々の生活では様々なアプリを使いこなして読書を楽しんだり、情報を収集していると言います。
 そんなエネルギッシュな三瓶さんですが、視覚を失った当初は、時計で時間を知ることすらできず、絶望感に打ちのめされそうになったそうです。
 若くしての中途失明という過酷さは理解できても、生活の一つ一つの困難さは想像するに余りあります。
「視覚障がい者はマウスが使えません」という言葉に、当然のことなのに改めて驚いてしまいました。三瓶さんの努力を思うと、アナログ人間だからパソコンが苦手なのもしょうがないと怠けていた我が身を恥じました。
 意外だったのは、音訳サービスに出会ったのが、失明後3、4年経ってからだということです。必要としている人にサービス の情報が届かず、利用できないのは残念なことです。各サービスについて書かれた冊子はあっても、音で伝えるツールがない。CDにまとめるなどして、障がい者手帳と共に配付できないものかと訴えられていました。
「音訳に出会って救われた。AIではない人の声に絶対の信頼を寄せている。」この言葉は、音訳者にとって何よりの力強い励ましだと思いました。
 初めの頃は、お子さんの園のお便りを読んでもらうついでに、プリントの整理まで手伝ってもらって助かったと笑います。お子さんも高校生になり、その影響で最近は新書をリクエストすることが多いそうです。また、新聞の地方版の小さな記事を読むのもお好きだそうで、デイジーとは違う対面ならではの楽しみもあるようです。
 今後相互理解のために、利用者と音訳者の交流の場が持てれば、とおっしゃる三瓶さん。今回の講演会もその一環だと思いました。
 日々楽しく奮闘する三瓶さんのお話に音訳者としてのスタートを励ましてもらった思いです。

(次回の講演会は『記号符号文字について』1月31日(水)を予定しています)

やまびこと国立国会図書館 5: 2023年度上半期の利用件数

  (報告 M.M.

国立国会図書館から、障害者向け資料の利用件数2023年4月から9月分の集計が10月にEメール添付で送られてきました。

前年度は半期ごとの集計に簡略化されていましたが、今年度は月別集計に戻っていました。

この期間には、やまびこから4冊の納本をしましたので、それの集計が追加されています。10月に納本した『世界は「関係」でできている : 美しくも過激な量子論』(カルロ・ロヴェッリ 著、冨永星 訳、NHK出版、2021)の音声デイジー版は集計に反映されていません。

送られてきた集計にはすべての提供館からの障害者向け資料が含まれていますが、そこからやまびこの納本分を抜粋した表は以下のとおりです。

収集日 タイトル 4月 5月 6月 7月 8月 9月 合計
2019-08-19 ゴルフ規則 プレーヤーズ版: 2019年1月施行 0 0 0 1 1 4 6
2019-12-02 老女マノン・脂粉の顔 : 他四篇 0 0 0 0 3 0 3
2020-01-07 おいしい!冷凍保存レシピ : かんたん節約すぐできる 6 6 2 8 0 4 26
2020-01-30 体感して学ぶヨガの運動学 : 体にやさしく効率的な動かし方 2 1 2 2 5 0 12
2021-04-12 子規365日 1 0 0 0 0 0 1
2021-08-25 言霊太郎の大冒険 : 想いをのせて 0 0 0 0 0 0 0
2022-08-18 しばいのすきなえんまさん マルチメディアDAISY 2 0 0 0 0 2 4
2022-08-24 しばいのすきなえんまさん EpubAudioText 6 8 0 0 1 1 16
2022-10-24 カーラリー殺人事件 1 0 0 0 1 1 3
2023-04-24 ウクライナ侵攻とロシア正教会 : この攻防は宗教対立でもある 141 40 0 1 0 12 194
2023-05-02 黒石(ヘイシ) 0 308 23 21 9 19 380
2023-05-09 決戦!八王子城 : 直江兼続の見た名城の最期と北条氏照 マルチメディアDAISY 0 51 13 0 0 0 64
2023-05-09 決戦!八王子城 : 直江兼続の見た名城の最期と北条氏照 EpubAudioText 0 1 0 0 1 1 3
2023-09-01 図解雑学ハプスブルク家 : オールカラー 0 0 0 0 0 60 60

『ウクライナ侵攻とロシア正教会』は、時事問題に関連しているためか、多くの関心をひいているようです。『黒石(ヘイシ)』は、流石に人気シリーズ「新宿鮫」の最新刊だけあって、新着時には300を超えるダウンロードがありました。同じ本の音声デイジー版をすでに3月には日本点字図書館がサピエに納本していましたので、利用者は日点バージョンとやまびこバージョンの両方をダウンロードできるはずです。サピエの利用件数の集計はやまびこでは得られませんので、どちらが多くダウンロードされているかはわかりません。『決戦!八王子城』も新着時の5月6月には意外と多くダウンロードされました。『図解雑学ハプスブルク家』は9月に納本したばかりなので、ダウンロード数はまだこれから伸びるでしょう。

納本後にわかったことですが、『決戦!八王子城』は2016年に、『図解雑学ハプスブルク家』は2009年に、すでに他館が音声DAISY版CDを製作していました。『ハプスブルク家』のほうは2020年にダウンロードもできるようになっていました。利用者としては、同じ本のデイジー版の選択肢が増えただけなので、両方の版を入手して試し聞きし、好きな方を選んで利用すれば良いのですが、製作側としては労力の無駄遣いとなってしまった感もあります。『黒石』が日点と重複してしまったのは、新刊図書のデイジー版にほぼ同時に着手したという事情があって、仕方ない面もありますが、『八王子城』や『ハプスブルク家』については、他館がすでにデイジー版を製作していないか、もっと慎重に調べる余地がありました。

以下のグラフは半期ごとのデータに直して2019年のデータからの累積を表した積み上げ面グラフです。これに対応する表は今回は省略します。

新着時から時間が経っても半年あたり数十件のダウンロード数を維持しているのは、『おいしい!冷凍保存レシピ』と『体感して学ぶヨガの運動学』です。実用や趣味に関する本は人気が継続するのかもしれません。

説明。積み上げ面グラフ。横軸は年月、2019年9月から6ヶ月ごとに2023年9月まで。縦軸はダウンロード件数累積、下のゼロ件から500件毎に目盛り、2500件まで。上の表にある14件の納本それぞれの面グラフを、収集日の早い順に下から積み上げて色分けされています。左の2019年9月のゼロ件から、納本するたびに層が積み上がり、2023年3月には2000件近くの高さに積み上がっています。説明終わり。

「やまびこと国立国会図書館」過去の記事: 1 (2020-04), 2 (2022-05), 3 (2022-11), 4 (2023-07)


Let's try!

十干十二支


来年は辰年。令和6年甲辰(こうしん)60年前は昭和39年。戊辰戦争とか壬申の乱などは年号が分かるはずですよね。60ねんでヒトめぐりですね。

八百やお七の話も有名で・過去には出生数にも偏りが出た年もありました。

令和7年「乙巳」(    ・   )

令和8年「丙午」(     ・   )

令和9年「丁未」(      ・   )

令和10年「戊申」(       ・   )

令和11年「已酉」(      ・   )

令和12年「庚戌」(     ・     )

令和13年「辛亥」(    ・    )

因みに1926年12月25日までは大正15年・1989年1月7日までは昭和64年・2019年4月30日までは平成31年。


10月の答え

1) 直截 (ちょくせつ)

2) 他人事 (ひとごと)

3) 目深 (まぶか)

4) 一矢 (いっし)

5) 頌春 (しょうしゅん)

6) 独擅場 (どくせんじょう)

7) 礼賛 (らいさん)

8) 凄絶 (せいぜつ)

9) 漸次 (ぜんじ)

10)白湯 (さゆ)

11)杮おとし (こけら)おとし

12)錚々たる (そうそう)たる





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